たるみを治すには・・
年を取ってくると、眼の下やほうれい線、口の横のぽにょっとしたたるみが出てきます。気になりますよね?(私は40代後半なので気になります・・)
これには、様々な理由があります。
①皮ふの菲薄・・・皮膚は角層、表皮、真皮、脂肪織というように層になって存在します。この中の「真皮」と言われる部分は、老化により薄く平坦になることが知られています。また、その中の細胞と細胞をつなぐ物質であるコラーゲンやエラスチンといったECM(細胞外マトリックス)が少なくなることで、「すかすか」の状態になります。
中身が「すかすか」で薄くなった皮膚はどうなるのか?重力に逆らえず、落ちてしまいますよね。これがたるみ一つの原因です。
これを、分厚く健康な「真皮」に治すには、熱を使用したレーザー、バイポーラ高周波、ニードルRF、超音波などを組み合わせて治療することが効果的です。また、足りていないECM(いわゆる肌育注射)を補充してあげることも有効です。よく「筋トレ」と「プロテイン」のように例えられますが、わかりやすいですね。
どんな年代でも有効ですが、比較的若い年代30代くらいから、こつこつこういった治療をされた方は、40代でもたるみづらい印象です。
では、40代以降のたるみはどうでしょう?真皮に加えて
②靭帯のゆるみ・・・が起こっています。顔の皮膚は「靭帯」によって頭蓋骨にくっついていますが、これが、年とともに緩んでしまうんですね。また
③脂肪隔壁のゆるみ・・・も起こります。
これを治すには、かなりしっかり熱の入る高周波の治療が必要です。①でお話した高周波と違い、モノポーラの高周波です。これは、皮ふ表面だけでなく、その奥までしっかり熱が入ることが特徴です。
20年以上前から「サーマクール」という名前で日本では知られている治療です。
とても良い治療で、後戻りしにくい、こけにくい(HIFUではこけるリスクがありますよね)という特徴があります。しかし、難点は「とっても熱い!!」のです。
そこで、当院ではその辛さがなく、またより深い脂肪まで熱を届ける工夫がされた最新機器を採用しております。
痛くなく、熱くなくたるみが引き締まります。肌ツヤにもよいので、本当におすすめの治療です^^
4~6か月おきに治療するとよいでしょう。
④骨の萎縮・・・骨粗しょう症は聞いたことがあると思いますが、なんと、老化に伴い頭骸骨も萎縮(小さくなって)しているのです。怖いですね。骨が小さくなるので、周りの皮膚がたわんでしまうのは当たり前とも言えます。
これには、「足りないものを補う」必要があります。減ってしまった土台を作るために、「架橋」といって溶けづらい加工をしたヒアルロン酸をそこに埋め込むわけです。
これの良いところは速攻性があるということです。1年半から2年に1回くらいで、適切な量を用いてメンテナンスすると、いわゆるヒアル顔にならず、自然な老化防止効果があります。
一言で、「たるみ」と言っても様々な原因によって起こります。肌質、生活習慣、年代、性別などにもよります。どの治療ももちろん、それぞれ特徴がありますし、合併症のない医療はありません。
ご自分の希望と、施術の効果、リスクなどをよく考えて治療することが良いですね。
当院では、それぞれの方にあった治療をご提案しておりますので、たるみに少しでもお悩みの方はお気軽にご相談ください^^