にきびは、なぜできるの?日本のニキビ治療
当院では、「にきび」の治療にも力を注いでいます。
日本でも海外でも約90%の人がかかるという「にきび」
とっても身近な病気だけど、実は知らないことがたくさんありませんか?
どうしてできるの?
チョコを食べるとできるの?
つぶしちゃいけないの?
洗顔どうしよう。。。
治療してもよくならないのはなぜ?
2008年ころまで、日本ではニキビ治療は後進国でした。にきび菌を殺す「抗生剤」しか保険適応された治療がありませんでした。抗生剤は、とてもよいお薬ですが、使い続けることで「耐性菌」が問題となります。
「耐性菌」というのは薬に「耐性」をもつ菌のことです。
つまり、抗生剤をずっと使っていると「薬の効かない菌が増える」ということですね。
なぜ、耐性菌ができるのかというと・・・
薬を使い始めるとたくさんの菌が徐々に減っていくわけです。全滅できればよいのですが、「アクネ菌」というのは肌にもともと住んでいる「常在菌」なので、完全に消滅させることはできません。そこで、薬から逃れた菌がまた増えていくということになります。
これが繰り返されて「耐性菌」が増える、というわけです。
もちろん、そう簡単に耐性菌ができるわけではないので、処方された薬はきちんと飲んでくださいね。(にきび治療では、3か月が一つの目途とされています)
ただ、できれば抗生剤を使い続けないほうが、よいですよね?
アメリカでは、すでに1996年に抗生剤ではないにきび薬が承認され、フランスでも1994年には承認されていました。
それが、「アダパレン」です。
日本では2008年にようやく承認されたわけです。
その後、様々な治療の選択肢が広がりました。また、ニキビがなぜできるのか、その実態も少しずつ分かってきています。
まず、原因から理解しましょう。
①ホルモン
②皮脂腺
③毛穴のつまり
④生活習慣
これらがリンクしてニキビができます。
どうしても、一つの原因に目が向きがちですが、ニキビ治療は総合的な判断と、結果を焦り過ぎないことが大切です。
特に、ニキビは自分の見た目を感じ始める思春期の若い患者様が多いため、心への影響も大きいです。
きちんとした治療を早めに始めることが重要です。
どんな機序でにきびはできるのか?具体的なニキビ治療、注意点、保険で治りづらいにきびへの対応なども今後投稿します^^